マンション・アパート騒音の苦情
まず、私の経験から言えば。
マンション・アパート騒音苦情の特徴
<上下階同士の苦情が多い>
上階からの足音などの物音の苦情が一番多かったと思います。
<隣同士の騒音は収まることが多い>
話し声が大きい。テレビやオーディオなどの音が大きいという苦情が多かったと思います。言えば、大体収まりました。
<一人暮らしの騒音は収まることが多い>
上下階、隣同士、どちらの場合も一人暮らしの住人でしたら、言えば大体収まりました。
<小さな子どもさんが上階にいると、騒音が収まりにくい場合がある>
苦情を言うと、親御さんは、最初は申し訳なさそうにするのですが、小さな子どもさんのことですから、どうしても収まらないことがあります。すると、子どもを伸び伸び育てたいと、開き直る場合があります。この場合、解決できなくなります。
心理学的研究があります。
<周りの部屋の住人とのコミュニケーションは大切>
知ったもの同士であれば、感じる騒音は軽減するという心理学者の研究があります。
本当は、周りの住人同士にコミュニケーションがあった方がいいのです。災害時も助け合えると言われています。
それに、相手を直接知っていれば、直接言うこともできますね。
実際、どうしましょうか。
<管理会社に苦情を言いましょう>
特に一人暮らしの場合、引越しのときの挨拶をしないことが多いです。相手のことを知らないまま住んでいることが多いと思います。
お互いに相手を知らない場合、直接苦情を言うと、冷たく聞こえてしまうこともあります。
まずは、管理会社や家主さんを通して、中立的に相手に言ってもらうようにしましょう。
<解決できない場合もあります>
|
管理会社の責任ではないの?
もし、管理会社が仲介もしており、契約時に「あまり音が響きません。」などとセールストークをしていた証拠があれば、そのことを元にした責任があるかもしれません。
しかし、通常は、管理会社にも家主にも、最終的に「解決する責任」はありません。上の設備の管理の部分でも書きましたが、管理会社は苦情を「取次ぎ」しているだけです。
もちろん、充分に管理会社が対応した上で、解決できなかった場合の話です。
こまめに管理会社に連絡を取り、状況を確認しましょう。
<裁判で訴えた例もあります>
最初から、裁判うんぬんの話をすると、たいてい、ケンカ腰に聞こえて、相手を不必要に刺激してしまいます。取引や駆け引きのトークには使えませんからやめましょう。また、実際には費用も時間もかかりますから、どうしてもという場合にした方がよいです。そして、入居者さん同士の裁判になります。
訴訟するのは国民の権利です。管理会社も家主も、入居者さんがよく考えて訴訟されるのでしたら、特にお止めすることはできません。
解決できない場合、何年も同じ状態でお互い生活していた案件もあります。また、どちらかが引越して行った場合もあります。
<騒音を避けるにはどうすればいい?>
経験から言いますと、上階に小さな子どもさん(幼稚園から小学校中学年くらいまで)のいる部屋は避けることです。契約前に管理会社か仲介の不動産会社によく確認しておきましょう。
また、小さな子どもさん(幼稚園から小学校中学年くらいまで)のいる方は、極力1階に住むか、貸家やメゾネットなど、下階に他の住人がいない物件を選ぶことです。鉄筋コンクリートのマンションでも苦情が出る場合があります。
実際、子育て中の方は、気にされて、1階を選ぶ傾向があります。管理会社自身も契約時に注意するようにしていることが多いと思いますが、見落としてしまうこともあります。
あと、鉄骨造や鉄筋コンクリートのマンションを選ぶ場合でも、「マンションだから騒音はしないだろう」と期待して選ぶと裏切られることが多いです。余程、床の厚みがないと音の漏れを防ぐことは難しいです。分譲マンションですら、騒音の苦情がありますよ。